January 07, 2021  | Category: 人・社会・宇宙・芸術・技術
大阪市立大学の准教授であ齋藤幸平氏が、所属大学公式YouTubeチャンネルで、最新著書「人新生の資本論」について語っています。

ポストコロナ時代の新しい社会の在り方 ~グリーン経済の実現に向けて~


斎藤氏によると、「人新生」とは地質学の概念で、人類の経済活動が地球の表面全体を覆ってしまっている時代を意味し、今、そのような時代に突入している、そしてこの時代は非常に深刻な危機に特徴づけられている、これは文明の危機であると考えられるとのこと。
現在われわれが自明視している
無限の経済成長を前提とした資本主義は危機、限界に直面しているのではないか。

また、これからは経済成長の呪いを解いて、コモンズ(市場で商品化されていなくて、かといって国有でもない、みんなで自分たちの生活に必要なもの、
水、電気、医療、教育などを共有財産:コモンとして自分たちで管理しよう、そしてその領域を広げていった先に待っているのが、コモンに基づいた社会としての共有コミュニズムという考えである、、というお話。。

全く語られてこなかった晩年マルクスの環境に対する考察も研究されて、世界的に発表されている斎藤氏。
例えば、、以下のカンフェレンスでの発表。え、カール・マルクスに関する会議とかやっているのね、、、と私は驚きましたが、、、、

International Conference on Karl Marx, Day - 4, Lecture - 22 : Kohei Saito


そして、なんと、昆虫食のYouTubeチャンネルにも登場して、コウロギ食を作って食べている!!!(コオロギカレー、コオロギパスタ、コオロギスコーン、、、)

【昆虫食】コオロギ料理・大阪市立大学 斎藤准教授とクッキング挑戦!!(前編)

【昆虫食】コオロギ料理・大阪市立大学 斎藤准教授とクッキング挑戦!!(後編)


なお、大阪市立大学の公式Facebookアカウントページには、斎藤氏が論文「
Karl Marx’s Ecosocialisum Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy」にて「ドイッチャー賞」を日本人初、最年少で受賞したことが紹介されています。


『ドイッチャー賞は、ポーランド人のマルクス主義歴史家アイザック・ドイッチャー(Isaac Deutscher, 1907-67)とそのパートナーであるタマラ(Tamara Deutscher, 1913-1990)を記念し、1969年以来、毎年英語で刊行された「マルクス主義の伝統における最良かつ最もイノベーティブな新刊を代表するもの」に対して授与される賞で、齋藤准教授の受賞は、日本人として初めて、また歴代最年少(31歳)での快挙となりました。』





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